プリンテッド・エレクトロニクス事業における薄膜塗工技術の開発進捗について

2025年11月10日

株式会社小森コーポレーション(東京都墨田区、代表取締役社長 持田 訓)(以下、「KOMORI」または「当社」)は、PE(プリンテッド・エレクトロニクス)事業の薄膜塗工技術の開発において、具体的な技術成果の創出と事業体制の強化を進めていることをご報告いたします。

当社は、20255月の発表以降、ペロブスカイト太陽電池をはじめとする次世代デバイス製造における生産性を最大限に高めるため、さらなる技術革新に取り組んでまいりました。特に、量産化に不可欠な「大面積かつ均一な超薄膜形成技術」の精度向上を目指し、当社のPE要素技術開発センター(PEDEC)にて試験ラインの拡充とプロセス条件の検証を進めています。

具体的な成果としては、スリットダイコーター及びNIR(近赤外線乾燥)+熱風乾燥装置によるテスト環境を整備ならびにプロセス条件の検証と、印刷技術を活用することでレーザースクライブ工程が不要となる新たな透明電極のパターニング工法の検証を行いました。

今後は、KOMORI独自で開発したロールコーターとNIR技術を組み合わせた新たなプロセスの確立を推進することで、膜厚均一性のさらなる向上とプロセスの高速化を目指します。

PEDECでは多様な材料・基板への対応力を強化し、顧客ニーズに応じた試作・評価体制を整備しています。ペロブスカイト太陽電池に限らず、フレキシブルエレクトロニクスや各種機能性フィルム、その他新規材料開発など、幅広い用途に対応可能な環境を整えており、オープンイノベーションの場としてパートナー企業・研究機関の皆さまに広くご活用いただけます。

KOMORIは持続可能な社会の実現に向けて、今後も薄膜塗工技術の開発と事業化を加速してまいります。共同開発やテストをご検討の際は、ぜひお問い合わせください。

*2025年5月発表のリリース全文はこちら:ペロブスカイト太陽電池の量産化に向けた薄膜塗工技術の開発を加速


【お問い合わせ先】

株式会社小森コーポレーション

PE要素技術開発センター(PEDEC

TEL: 029-839-0157